
イランは米生産のトヨタ車についてナンバー登録を拒否(ロイター)【拡大】
イランの警察当局が7月以降、米国メーカーの全車種に加え、トヨタ自動車など日本や各国メーカーが米国の工場で生産しイランに輸入された車について、公道での運転に必要なナンバーの登録を拒否していることが12日、分かった。警察幹部が共同通信に明らかにした。禁輸に近い措置で、反米保守強硬派の意向が反映された可能性もあり、混乱拡大が懸念されている。
イランの核兵器開発疑惑に伴う欧米の制裁は1月に解除されたが、米国は弾道ミサイル開発などを巡り独自制裁を維持。米国は自国企業のイラン貿易を原則禁止、イランも米国車を禁輸としていたが規制を強化、日本のメーカーにも飛び火した形だ。
イランでは国際社会との融和路線を推進する穏健派ロウハニ政権に、保守強硬派が反発を強めている。次期米大統領に決まったトランプ氏は、イランとの核合意の破棄を公言したこともあり、摩擦が強まる恐れもある。(共同)