【衆院選】小池知事、揺らぐ都政運営、五輪準備に影響も

 「東京都にとってもプラスになる」。そう訴えて希望の党を率いた小池百合子都知事だが、有権者からは厳しい審判を突きつけられた。人気を頼みの綱にしてきただけに足元の都政運営が揺らぐ。2020年東京五輪・パラリンピック大会の準備などへの悪影響を危惧する指摘もあり、四面楚歌(そか)の状況だ。

 小池氏の実行力は、都議会(定数127)で「都民ファーストの会」(53人)、連携相手の公明党(23人)の2会派で過半数を占める状況が担保している。公明関係者は「都議選は『知事支持』で戦った。そのスタンスで是々非々でいくことになると思うが、『都民』が崩れないか心配だ」と話す。「都民」では衆院選の公示前に党運営や国政進出に反発した2人が離党。自民都議は「小池人気が落ち、求心力も低下する。会派の結束は緩む」とみる。

 都庁内では小池氏への不信感が高まる。選挙に絡んだ公務キャンセルに加え、遊説に奔走する姿に「都政軽視だ」「知事に報告する時間がない」との声が上がった。

 都幹部は、小池氏が五輪準備で政権批判したことに「経費などの役割分担はほとんど決まり、準備を進めていく段階。五輪を政治に使わないでほしい」と漏らす。

 別の都幹部は、市場移転問題で小池氏がぶち上げた五輪後の築地再開発を念頭に「マスコミの目を引きつけるためにとっぴなことを言うのではなく、現実路線で都政に向き合ってほしい」とクギを刺した。