海底通信ケーブルの世界市場【拡大】
主席主幹・原田治さん
「2011年は世界2位になれた。ただ、技術革新もあるから、常にライバルの数年先をいくことを心がけないと…」。NECで主席主幹として海底ケーブル事業を担当する原田治(59)は、厳しい表情を崩さない。
「世界インフラ」担う
ユーチューブなどの動画サイトやフェイスブックなどの交流サイト、世界を瞬時に駆け巡る金融取引。電話だけでなく、ワールドワイドの膨大なデータ通信を支えるのが、全世界に張り巡らされた海底ケーブルだ。いわば、「世界インフラ」。かつては衛星通信もその役割の半分を担っていたが、寿命や伝送スピードなどの優位性から、現在は99%は海底をはう光ファイバーケーブルに頼る。
海底にケーブルを敷設するには専用船で運び、海に落としていくという単純な作業だが、直径2~5センチのケーブルには先端技術が詰まっており、最新のものだと1本の伝送容量は毎秒最大80テラ(1テラは1兆)ビット、1秒間に映画のDVD2100枚を送れる能力を持つ。