海底通信ケーブルの世界市場【拡大】
OCCは戦前、国策の海底ケーブルメーカーとして、住友電気工業、古河電気工業、フジクラという3大電線メーカーが出資して設立された。だが、ITバブル崩壊とともに業績が悪化。04年には産業再生機構(当時)が支援することになったが、機構は06年にOCC株を投資ファンドに譲渡していた。
NECは住友電工とともにファンドからOCC株を買うことで合意(NECの出資比率75%)したが、ケーブル事業復活の兆しがみえてきたときだけに、電線3社が出資したままだったら、買収交渉がすんなり進んだかどうかは分からない。
部下の復帰果たす
現在の事業部は、バブル前の100人規模の体制に戻り、原田は部下の復帰という約束を果たした。昨年は米TEサブコムに次ぐ世界シェア2位(敷設距離ベース)にもなった。
技術だけでなく、海底の地形を熟知する専門家らも抱えるこの分野は、新規参入は容易ではない。今後の需要の中心となるアジアをにらむ“地の利”もあり、世界トップも視野に入ってきた。