商品の特徴は、尿を素早く吸収するために、パッドの中に「ドライポリマー」という細かい粒を配合していることだ。この「ドライポリマー」は、水分を吸うと、瞬く間に固まって水分をパッドの中に閉じ込める。
尿のニオイの元となるアンモニアガスのニオイを閉じ込めることを狙ったもので、消臭剤ゼオライトがニオイの元をキャッチする仕組みだ。「いつまでもサラッとした感覚が長持ちするドライ性は負けない」と、田中氏は胸を張る。
マーケティング部門も、開発部門が抱える苦労を共有している。05年ごろから、商品のネーミングに、「失禁」などストレートな言葉を使わず、「吸水」と名付け、女性の抵抗感をおさえる工夫に力を入れ始めた。
販売ルートも、それまでメーンだった介護用品売り場の他に、生理用品や赤ちゃん用品売り場などにも配置し、「女性が手に取りやすい状況」(マーケティング担当者)に気を配った。