ユニ・チャームは、いち早く軽失禁用品市場の開拓に本格的に乗り出し、業界シェアは3分の1を超す圧倒的な占有率を誇っている。開拓した顧客のニーズを商品にフィードバックし、商品力を一段と高めている。
ただ、多様化するニーズにどう対応するかが今後の課題だ。30~80代とユーザーの年齢層は広く、あったらうれしい機能もさまざまだからだ。しかも、消費者のほうから、商品に対する要求をするケースは少なく、田中氏は「開発者がニーズをくみ取って、深掘りしなければならない」という。
女性泌尿器科元患者らが、女性の尿もれに関する認識を広く一般に深め、尿もれや骨盤臓器脱で悩んでいる女性が「ゼロ」になることを目的として、2月20日が「尿もれ克服の日」として制定された。
寒さや花粉症の季節は尿もれに“大敵”とされる。マーケティング担当者は「チャームナップを愛用していただくのはもちろん、谷英子さんが考案した骨盤底筋を鍛えるトレーニングなどを生活習慣にして、体力促進や尿もれ予防に役立てて欲しい」と話す。