グローバル開発本部商品開発部の田中良和シニアマネージャーは、2000年ごろに「チャームナップ」の開発が始まった当時から携わっている古株の一人だ。
田中氏は「この商品の対象年齢は30代から80代までと幅広い。世代間の価値観やニーズは多種多様だ」と話し、今後の「チャームナップ」の事業展開に重い課題があることを自覚している。
田中氏は「ただでさえ、尿もれについての悩みを話す人は少なく、この多種多様なニーズを拾い上げ、どう深掘りしていくかが問われている」と気を引き締めている。
一方、グローバル開発本部商品開発部の衛藤友美さんは入社3年目の若手女性社員だ。衛藤さんは「自分のまわりにも、困っている人たちはたくさんいるはず。年齢を重ねても、いつまでも女性らしくいられるためのお手伝いをしたい」と張り切っている。
開発チームが力を入れているのが「チャームナップ」の表面の“サラッと感”だ。「これが、生理用ナプキンなど代替品と大きく違う機能で、開発チームが一番こだわった」(田中氏)という。最も難しかったのは、この“サラッと感”を代替品と明らかに違っていると認識できるまで高めることだった。
開発に開発を重ねた上、吸水した液体の逆戻りについて、実験の数値でその差を確かめるだけでなく、研究スタッフらが自ら使用して試すという徹底ぶりだった。