MRJの受注の内訳【拡大】
事実、官民一体で推進した戦後初の国産プロペラ機「YS-11」は、リース契約していたペルーのランサ航空が破産。機体を債権者に差し押さえられるという事態に陥った。
最近でも、スカイマークが業績悪化で資金繰りが難しくなり、エアバスに発注していた大型旅客機の購入を断念した。
このため、三菱航空機の江川会長は「全世界満遍なく営業する。東南アジアもラテンアメリカもアフリカも有望だ」と、顧客の多様化の重要性を強調する。
現在、受注を決めた航空会社は日航を含めて6社。地域は日本、米国、ミャンマーだけ。販売拠点を設けている欧州では実績がなく、大口顧客がキャンセルした場合のリスクが高い。
コスト抑制不可欠
2つ目の課題は利益の確保だ。
MRJの定価は1機47億円で、日航が発注した32機の購入額は約1500億円。ただ、日航の植木義晴社長は「いい条件で交渉できた」と“値引き”があったことを示唆した。