経済産業省によると、一般的には、200ボルトの普通充電器なら約160キロ走行させるには約7時間の充電が目安。高圧で電気供給する「急速充電器」を使っても約30分かかる。
EVは、ガソリン車に比べて燃費に極めて優れ、環境負荷が小さいのが強みだが、航続距離の短いことで消費者に敬遠されてきた。
しかし、こうした弱点は改善されつつある。国が音頭をとって充電施設を大幅に増やしているからだ。平成27年3月末には急速充電器が約6千カ所と、ガソリンスタンド数の6分1に相当する規模になる。
家電量販店など身近な場所でも充電施設が見られるようになった。
関西が地盤の上新電機は全国16店舗に充電器を設置。鶴見店(大阪市鶴見区)では1階駐車場にある普通充電器を60分間無料で使える。店内では家庭向け充電器を販売。費用は戸建の外壁にコンセントを設置する工事代を含め8万5千円からだ。