挽回誓うホンダ
結果が際立ったのが富士重工業だ。高価なミリ波レーダーを用いず独自の複眼カメラだけで対応した運転支援システム「アイサイト」が高い性能を発揮。最新型を搭載したワゴン「レヴォーグ」が1位になっただけでなく、旧型を積んだスポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」「インプレッサ」もトップ5に食い込んだ。
同社の吉永泰之社長は「良い評価をもらった。とにかく事故を減らそうと、20年間開発を続けてきた成果だ」と目を細める。
これに対し、振るわなかったのはホンダだ。自社最高位のミニバン「オデッセイ」ですら25.3点と平均点をやや上回るのにとどまり、平成25年12月に発売したばかりのSUV「ヴェゼル」は軽自動車を下回り26車種で最下位となった。