スズキの会見に出席した左から本田治副社長、鈴木修会長、鈴木俊宏社長、笠井公人・四輪技術本部長=18日午後、東京都千代田区の国交省(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
--鈴木会長にお答えいただきたい。海外販売車種にも、こうした測定方法を用いたケースはあるのか。また、顧客へ何らかの補償を考えているか。現場が不正行為に手を染めた背景と、起こしてしまったことについてどう考えているか
鈴木会長 「まず反省することはですね、あのー、試走行の中で、無風の、温度も20度と決まっているようですが、そういう装置を現場では苦労してやっていたと。ばらつきが大きいからということで、つい、装置ごとの実測値に走ってしまったということで。先ほど申し上げたように、今ただちに防風壁を作りますとか言っているんではなく、そういう設備投資が至らなかったという点は反省をいたしております。しかし、今度の状況で分かりましたので、風通しを良くしなければいけないと思っております」
「それから、海外の問題につきましては、それぞれ国の、たとえばインドなどは現地の法律にしたがって『立ち会い試験』ということがありますので問題はないと、こういう風に思っております。ヨーロッパについても、そういうルールに従ってやっておりますので、海外の問題は一切ありません。そういう点は、はっきりさせていただきたいと思っております」
--今回の事態が起きた要因として『低燃費技術の向上』や『車体の軽量化』などを挙げている。では『現行の測定法が時代にそぐわない』という指摘は、現場から出ていないのか