鳥羽水族館で絶食中の個体はメキシコ湾の水深約800メートルで捕獲した雄で、「No.1」と名付けて平成19年9月から飼育。体長約29センチ、体重約1キロになった。餌は21年1月2日に約50グラムのアジを食べたのが最後だった。
飼育係の森滝丈也さん(44)が月1回、給餌を続けるが、まったく食べないという。アジやブリ、マグロの血合いなど「メニュー」にも工夫を凝らしたが、徒労だった。今年1月2日には餌のサンマに近づくそぶりを見せたが、1時間の給餌タイム中、最後まで口にせず、絶食は6年目に突入した。
冬眠か
「いろいろと手を尽くしてきたのに、食べてくれない。なぜでしょうね」と森滝さん。
水槽の温度を5度から10度の範囲で変え、他の7匹の個体が最も餌に反応する7度が最適な環境と突き止め、その温度で餌を与えてみたが、だめだった。