「なぜ、日本人は横綱になれないのか」【拡大】
■相撲を通じて社会に貢献
去る5月2日、ロサンゼルス国際空港から政府専用機で夫と帰国する際、機中で本書を読みました。舞の海秀平さんとは、以前に雑誌の対談でご一緒させていただきましたが、お話が上手で知的な明るい方だなぁという印象を持っていました。でも、本書を読んでまた少し違ったお顔を拝見しました。
力士たちの相撲部屋生活のこと、お給料のこと、人気力士たちの実力や将来性、相撲界の問題点など色々なことが書かれていますが、一方では、舞の海さんの半生記にもなっています。
小学校低学年の頃から相撲を始めて、地元・青森県の木造高校相撲部に進み、大学は名門日大相撲部に入ります。そして、プロの力士を目指すのですが、彼についてまわった評価は、「あの体では、プロとして通用しない」というものでした。
舞の海さんは、この言葉を耳にするにつけ、「なにくそ」と思い、逆に、「自分の人生は、プロの力士の道を歩むこと、それしかない」と決心したようです。じつにストイックな一面を見る思いがしました。
そんな舞の海さんですから、表題である「なぜ、日本人は横綱になれないのか」の答えを、若手力士の相撲に対する情熱と工夫の欠如、ハングリー精神の無さに見ているのは、納得できました。