また、トゥルチノフ氏は新政府の樹立について、27日には「決定されなければならない」と述べ、25日中の各党による合意達成を断念した。
デモ参加者を殺害した容疑で指名手配されたヤヌコビッチ氏の所在は不明だ。ヤヌコビッチ氏の側近は24日、ヤヌコビッチ氏は国内にいると説明したが、根拠は示さなかった。(SANKEI EXPRESS (動画))
≪欧露綱引き 冷戦さながら東西対立≫
ウクライナで起きた政権崩壊は、この国をめぐる欧米とロシアの歴史的な綱引きが今も続いている現実を浮かび上がらせた。旧ソ連を構成したウクライナの地政学的な重みから手を引けない欧米とロシア。冷戦さながらの東西対立がウクライナにのしかかり、国家分裂やデフォルト(債務不履行)の危機をはらんだ混迷に拍車を掛ける。
敵意
「武装反乱によって生まれた政権は正統か」と批判するロシア。「強く支持する」と歓迎した欧米。ウクライナのヤヌコビッチ政権の瓦解は対照的な反応を呼んだ。