【牧野直子の健康ごはん】
いなりずしは甘辛く煮た油揚げに酢飯を詰め、俵状に整えたすしのひとつ。地方によって、酢飯にしいたけやにんじんなどが入っていたり、俵型ではなく三角形に仕上げたりもします。今回は来週の桃の節句の食卓が華やかになるように、口の開いたいなりずしに、彩りよく具を乗せた飾りいなりずしの紹介です。
最近はいなりずしの専門店があり、バリエーションも豊か。家で作らず買って食べるものになりつつあるようですが、ぜひ手作りしてみましょう。自分で作れば、油揚げの味付けも、甘め、しょっぱめ、薄味に…と好みの味に仕上げられます。
栄養面では油揚げは大豆の加工品なので、植物性たんぱく質やカルシウム、鉄などが補えます。コレステロールがゼロなのも特徴です。ただし、豆腐を揚げているので、エネルギーは低くはありません。下ごしらえの際に熱湯でゆでますが、これは油やけの匂いを落としたり、味のなじみをよくするだけでなく、余分な油が抜けるので、カロリーダウンにもなります。油揚げ1枚(30グラム)につき約18kcal減ることになります。