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3・11で失われた「みちのく」への憧憬 森崎和江が問う「北上」(きたかみ)という母国 松岡正剛 (3/5ページ)

2014.3.10 19:30

梅が枝に森崎和江の一冊。北上川をさかのぼると、日本の原郷としての奥六群という「みちのく」の本体があるということを、詩情ゆたかに伝えている(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)

梅が枝に森崎和江の一冊。北上川をさかのぼると、日本の原郷としての奥六群という「みちのく」の本体があるということを、詩情ゆたかに伝えている(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)【拡大】

  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
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 ところが3・11は、そうした「母国としての東北」のイメージを遠のかせてしまったようなのだ。なんとも残念だ。近いうち、再び北上幻想を日本中で交わせる日を待ちたい。

 【KEY BOOK】「北上幻想」(森崎和江著/岩波書店、1890円)

 森崎和江さんは九州宗像(むなかた)に住むすばらしい詩人である。宗像は宗像三神という海の女神がいらっしゃる。生まれは韓国慶州で、育ちが北九州。長らく炭坑の町で社会活動もしておられた。しかし森崎さんは「母国」をさがして北上川を上った。「みちのく」に母国を見いだしたかったからだ。東北を母国とした一族に安倍一族がいた。その最後のリーダー安倍貞任らは前九年の役で征夷大将軍に捕らえられ、京都に連れて来られそうになったのだが、途中で脱出して伊予に流れたとも、肥前松浦に渡って松浦党を創ったとも言われる。だとすれば森崎さんが育った北九州は中世以降は北から流れた蝦夷のリーダーがいたというわけなのだ。われわれも北上に「奥」を感じたい。

日本は「みちのく」を失えば三角野郎

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