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3・11で失われた「みちのく」への憧憬 森崎和江が問う「北上」(きたかみ)という母国 松岡正剛 (5/5ページ)

2014.3.10 19:30

梅が枝に森崎和江の一冊。北上川をさかのぼると、日本の原郷としての奥六群という「みちのく」の本体があるということを、詩情ゆたかに伝えている(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)

梅が枝に森崎和江の一冊。北上川をさかのぼると、日本の原郷としての奥六群という「みちのく」の本体があるということを、詩情ゆたかに伝えている(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)【拡大】

  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【KEY BOOK】「3・11を読む」(松岡正剛著/平凡社、1890円)

 本書は、ぼくが3・11の5日後からずっと書き続けた千夜千冊「番外録」のうちから60冊ほどを選び、再構成したものだ。「番外録」は居ても立ってもいられずに始めた「有事のためのブックナビゲーション」だったが、ぼく自身もずいぶん考えさせられた。日本人に何が決定的に欠如していたのか、何を隠してきたのかが、ほぼ見通せたのだ。とりわけ、地震列島に住む日本人がその「弱さ」を思想にしてきてこなかったことが悔やまれた。日本人こそ「フラジャイル哲学」の主張者であるべきなのだ。詳しくは本書を読んでいただくか、千夜千冊サイトをご覧いただきたい。本書の装丁はこの「BOOKWARE」のページをレイアウトしてくれている佐伯亮介による。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/撮影:フォトグラファー 小森康仁/SANKEI EXPRESS

 ■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/

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