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3・11で失われた「みちのく」への憧憬 森崎和江が問う「北上」(きたかみ)という母国 松岡正剛 (4/5ページ)

2014.3.10 19:30

梅が枝に森崎和江の一冊。北上川をさかのぼると、日本の原郷としての奥六群という「みちのく」の本体があるということを、詩情ゆたかに伝えている(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)

梅が枝に森崎和江の一冊。北上川をさかのぼると、日本の原郷としての奥六群という「みちのく」の本体があるということを、詩情ゆたかに伝えている(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)【拡大】

  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
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 【KEY BOOK】「北がなければ日本は三角」(谷川雁著/河出書房新社、1427円、在庫なし)

 森崎和江や石牟礼道子が筑豊で闘っていたとき、その運動のリーダーをしていたのが谷川雁である。大正炭坑を足場に行動隊を結成していた。その後、谷川は60年安保闘争の思想的な柱の一人となり、『原点が存在する』『戦闘への招待』『工作者宣言』などを書いて、多くの学生や大衆をアジテートしたのだが、やがて沈黙、ずいぶんたって活動を再開したときは児童文学運動をしていた。その谷川が久々に書いたのが本書である。「日本列島の図から北をとると三角になってしまうね」と言った子供の言葉にヒントを得たエッセイ集だ。たいへん考えさせられるタイトルだ。そうなのである、日本は「みちのく」を失えば三角野郎なのである。そうさせては、いけない。

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