さらに野菜は有機栽培された山城加茂産、タマゴも北海道産の平飼い有精卵、だしは利尻昆布、土佐鰹など、国内産で無添加を心がけている。その自信の表れか、お店のホームページでも堂々と、こうした「こだわり」を紹介している。
化学調味料は一切使わず
人気メニューの一つ「瑞石膳」をいただく。自然薯とろろ、生麩の田楽、季節の煮物やフルーツ、シジミ汁など、ヘルシーそのもの。この店では一切使用しない化学調味料たっぷりの味に慣れ親しんでいる記者にとっては「少々、もの足りない味付け」。失礼ながらストレートに伝えたところ「たまに『しょうゆはありますか』と言われるケースもある」そうだが、できるだけ昆布だしを利かした深みのある「健康な味」を勧めているそうだ。
こうしたオーガニック精神は飲み物にも反映されている。とくに紅茶はスリランカで有機無農薬栽培された「ウバ」を提供。料理を盛る器も、有田焼を代表する香蘭社の茶器類などで、ピアニストらしい繊細さが感じられた。