サイトマップ RSS

井上鑑(あきら)という「音の庭」へ このミュージシャンにこそ、日本の音楽の将来を託したい 松岡正剛 (2/5ページ)

2014.6.17 15:35

函館のトラピスト修道院の庭で、自著『僕の音、僕の庭』を手にする井上鑑。この静かな風情の奥に、実に自在な音楽力とすこぶるラディカルな思考が秘められている=北海道・函館市(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)

函館のトラピスト修道院の庭で、自著『僕の音、僕の庭』を手にする井上鑑。この静かな風情の奥に、実に自在な音楽力とすこぶるラディカルな思考が秘められている=北海道・函館市(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)【拡大】

  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 この本には編曲論から音楽プロジェクト論まで、音の佇まいから言葉との出会いまで、ずいぶんたくさんのヒントが詰まっている。音楽関係者にとっては汲めども尽きぬものだらけだろうが、それ以上に、井上鑑がつくった手作りの「音の庭」に遊ぶことが、どれほど豊かな深さと歓びであるのかが伝わってくる。

 たとえば青年の頃にイエス、ウェザー・リポート、フランク・ザッパのナマを聞いたこと、長じてジョン・ケリー、アラン・マーフィー、ピーター・ガブリエルらとロンドンで出会ったことが、井上ののちのちの「音の庭」の名状しがたい風や植栽や香りをもたらしているのだが、それをどう説明するかが、本書ではみごとな解読になっているのだ。

 この才能は、お父さんがチェリストの井上頼豊で、伯母さんが矢川澄子と小池一子であることを持ち出したくなるくらいに、瑞々しい。

サンスクリット語のお経 ラップ的なニュアンス

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ