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聖書が告知してきた意表をつく世界観 旧約聖書も新約聖書も「契約の書」だった 松岡正剛 (1/5ページ)

2014.7.6 07:35

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 ダーレン・アロノフスキーの『ノア 約束の舟』という映画が封切られた。ノアはセトの子孫で、ヤハウェが増えすぎた人間たちが悪行をはたらくのに見かね、大洪水をおこすことを決意するのだが、ノアの一族には箱舟(方舟)を造らせ、あえて難を逃れさせたのである。旧約聖書の『創世記』の中のお話だ。

 ノアからはセム、ハム、ヤペテなどの「ユダヤの民」のリーダーが生まれた。ノアはユダヤ人すべての族長なのである。ちなみにイスラム教では、ノア(ヌーフ)はアブラハム、モーセ、イエス、ムハンマドとともに5大預言者になっている。

 聖書を読むのは並大抵ではない。旧約と新約があるだけでなく、ヨーロッパ2000年の思想は「オリゲネスの注釈から生まれた」と言われるほどに、なにもかもが聖書に絡んでいる。オリゲネスは最初の教父だ。

 旧約聖書だって多様きわまりない。モーセ5書としての『創世記』『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』は、ユダヤ教ではトーラーと呼ばれて律法の書と扱われる。『ヨシュア記』『土師記』『サムエル記』『列王記』『歴代誌』『エズラ記』『ネヘミア記』などは啓示をめぐる預言テキスト集である。さらにぼくが好んで読んできた『ヨブ記』『箴言』『イザヤ書』『エレミア記』などの知恵の物語もずらりと揃って、待っている。

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