【KEY BOOK】「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三郎・大澤真幸著/講談社現代新書、907円)
ユダヤ教からキリスト教に及んだ流れと、その後のキリスト教文明の骨格と特質が、2人の対話によってみごとに解き明かされている。とりわけ西洋に「一神教」が確立した理由と背景を如実に浮き彫りにする。本書のような本こそ、日本人にもっと早く広まってほしかった。2人はキリスト教を理解することこそ、日本人がグローバリズムと日本の社会文化を同時に把握するために、一番てっとりばやい近道なのではないかと問いかけている。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)