当店名物の「スペシャリテ」は「蒸しアワビの四川大豆ソース、その肝のあえそば」。「これを目当てに訪れるお客さんも多い」(斎藤さん)そうだ。戻した大豆を豆板醤(空豆を発酵させたみそ)に漬け込んで蒸したアワビと絡めた。また、アワビの肝をベースにつくったソースを自家製の細麺とあえたそばは、“食べるラー油”のようでコクのある濃厚な味わい。
濃厚スープの担々麺
コースの終章に提供される「四川担々麺」もまた、ゴマを煎った濃厚なスープが持ち味だ。甜麺醤(小麦粉と塩からつくったみそ)で炒めた豚の挽き肉や、添えられた漬け物を一緒に口に運ぶと、味の変化が楽しめる。
ワインは仏ブルゴーニュ産を中心に、シャンパン、赤、白の26種類をそろえる。
客席はカウンターのみで、木のにおいが薫るマホガニー材の長テーブルに料理が並ぶ。ガラス窓からは悲田院のモミジが望め、夜には幻想的な雰囲気に…。普段はほとんど人通りのない奥まったロケーションにたたずむ、知る人ぞ知る創作中華の名店でもある。