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書物のフェチは文字と紙のフェチ 「束」(つか)と「頁」(ページ)の触感がたまらない 松岡正剛 (2/3ページ)

2014.7.13 16:50

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 函入りの本の堂々とした感覚が好き、その函から上製本を取り出すときのシュポッという音触がたまらない、英語辞書のすべすべのインディアペーパーの紙の薄さにぞっこん惚れている、和綴本をかがっている紐の妖しさに見とれてしまう、カバーを剥がしたときの文庫本の地味なシリーズ装幀が郷愁を誘う…というふうに、本フェチは何がなんでも本のパーツを偏愛するようになっていく。西洋のビブリオマニア(愛書狂)には、深紅のモロッコ革を撫でていると、ついついリビドー(性欲)を感じるという連中さえ少なくない。

 ぼくはバックスキンでむずむずしない代わりに、本の小口(こぐち)にめっぽう弱い。紙たちが断裁されて束ねられ、それなのになんともぐさぐさしている感じと、そのくせ互いの裾を揃えてきちんと密集している様子が、なんともいじらしく、いとおしいのだ。ときには、じっと黙ったままぼくを待ってくれていたのかと思ってしまうときがあるのだから、これはまあ、ビョーキだろう。ヤバイのは、そんなふうに小口に見とれていると、もう本を読んでしまったような気になることだ。

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