「イタリアではチーズを使わないピッツァもメジャーなんです」と鎌田さんは額に汗を流しながら窯に薪をくべる。
熱気がこもる作業台を冷やしながら、発酵させて丸く膨らんだ生地を丁寧に手早く平たく延ばし、円盤状に成形してトマトソースを塗る。
プチトマト、レモンとオリーブオイル、ニンニクでマリネした太刀魚をトッピング。大きなピザピールに載せて、手早く窯に投入。窯の温度は約400度。窯の中でピザをくるくる回しながら、まんべんなく焼き上げる。焼き上がりはほぼ1分。生地はこんがりきつね色、トマトソースがジュワジュワと音を立て、香ばしいにおいに食欲が沸き立つ。
「冷めないうちにどうぞ」とシェフに促され、いただく。チーズなしのピッツァは物足りないのでは、と思いきや、トマトの酸味と太刀魚の味わいがダイレクトに舌に伝わる。生地はふわふわでもちもち。健啖家であれば2枚、3枚と1人で注文する人もいるとか。