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広島土砂崩れ1週間 死者66人、不明21人に 泥の中 家族や友の「思い出」捜して (3/4ページ)

2014.8.27 06:40

行方不明になっている親戚の思い出の品を探す人たち=2014年8月26日午後、広島県広島市安佐南区緑井(鴨川一也撮影)

行方不明になっている親戚の思い出の品を探す人たち=2014年8月26日午後、広島県広島市安佐南区緑井(鴨川一也撮影)【拡大】

  • 【広島土砂崩れ】広島市が発表した土砂災害の行方不明者。<行方不明者相談ダイヤル(広島県警)>082(223)3777。※2014年8月25日現在。住所はいずれも広島県広島市安佐南区
  • 広島県広島市安佐南区、広島市安佐北区
  • 【広島土砂崩れ】2014年8月19日深夜から20日未明にかけて局地的な豪雨に見舞われた広島県広島市安佐南区、安佐北区の広範囲の各所で土砂崩れや土石流が発生し、多数の住宅がのみ込まれた。

 スナップ写真、名刺入れ

 「あった、アルバムや。残ってる!」

 猛烈な土石流に襲われ、大きな被害が出た広島市安佐南区(あさみなみく)の八木3丁目。犠牲になった星野藤夫さん(79)の自宅跡で、泥の中から遺品を見つけた親族の一人が声を上げた。何十年も前の家族とのスナップ写真。「子供のころ、かわいがってくれたから」と長女の輝恵さん(51)が涙ぐんだ。

 藤夫さんは1965年ごろに建設会社「星野組」を創業した。「とことん、お客さんの立場に」が口癖だった。輝恵さんは新たに捜し当てた父の名刺入れを眺めるうちに、何もないところから会社を興した「努力の人」の後ろ姿を思い出した。「名刺をくれた人のところに、感謝の気持ちを伝えに行きたい」と話す。

 星野組は長男の保雄さん(54)が後を継いだ。藤夫さんが建てた自宅は流されてしまったが、基礎部分と車庫はしっかりと残った。「父の思いを胸に刻み、この会社を絶対に守る」と自ら重機を動かし、復旧作業に当たった。

割れた窓からぬいぐるみ

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