市は降雨量の詳細な見通しを、この気象情報会社から得ていた。今回の災害では、5項目のうち土砂災害警戒情報が(8月)20日午前1時15分に発表されたため、避難勧告の検討を始めたという。
実際に被害が出ていた20日未明、安佐北区では午前3時までの1時間に92ミリの雨が降っていたが、予想は「1ミリ」。午前4時までの1時間でも115ミリの雨が降ったのに対し、予想は「1ミリ未満」だった。
安佐南区でも午前3時までの1時間に87ミリが降っていたが、降雨予想は「1ミリ」。午前4時までの1時間でも実際は80ミリのところ予想は「1ミリ未満」となっていた。
安佐南区と安佐北区では、住民から20日午前2時すぎに浸水被害の119番通報が入り始め、午前3時21分には「安佐南区山本で11歳と2歳の男の子が生き埋め」との119番通報が入るなど、これらの時間帯にはすでに甚大な被害が発生していたとみられる。
広島市に情報を提供していた気象情報会社は産経新聞の取材に対し、守秘義務があるとして「一切お答えできない」としている。