しかし、意外なことにこの解答に達した者が「ずる」をしていたことが発覚した。「ずる」はウィリアムズの元カノの同棲相手で、正確なことは知らなかったらしいものの、漠然とした物理位置の情報を得ていた。このスキャンダルはその後大きく報じられたが、他方、この手の掘り出しゲームは多くのテレビ番組やイベントに登場することになった。
もともと、この企画は出版社ジョナサン・ケープのトム・マシュラーが「いまだ誰も手掛けていなかった児童書をつくりたい」という呼びかけに、当時無名だった絵描きのウィリアムズが応じて実現したものだった。テキストも謎も絵もウサギの製作も、ウィリアムズ一人が作り上げた。
サイバードの堀君は、この役をぼくに振るつもりだったようだが、これをスマホに入れるには、いまや強力チームが必要だったのである。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)