ミュージシャンの菊地成孔やメイクアップアーティストのレイコ・クルックの本が揃っているのも珍しい。ユクスキュル・今西錦司・三木成夫に『虫と文明』『ゴミムシダマシ』といった“生きもの探求”の本を重ね着させているのも、一興なところだ。本は料理やファッションのように、その組み合わせはできるだけナラティブ(ストーリーライク)で、かつ、DJのようにこれらを自在なリミックスに仕立てるのが極上愉快なのである。
この“店”の本はすべて買える。何冊でも持ち帰ってほしい。気になるなと思ったら、その瞬間に入手すること。これが「読書通」になる最大のコツだ。他のものを買ったり食べたりするのにくらべれば、本代なんてそうとう安い。ただし、「屋根裏ブックウェア」のエーギョーは11月9日まで。極短主義だ。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)