中国の人民元に対しても円は2年前の12年12月に比べて約50%も下落した。しかも、中国経済も鉄道貨物輸送量という「モノ」で計れば、14年全体を通して実質マイナス成長になりそうだ。中国での生産・投資に見切りを付けて、本国に戻る動機は十分ある。
10兆円規模の大型補正予算も必要だ。その前提となるのは東日本大震災復興、国土強靱化、地方創生を合わせて着実に達成する中長期の公共投資計画である。それを、アベノミクス第3の矢である「成長戦略」の規制緩和や戦略特区、地方創生プログラムに組み合わせればよい。さらに、戦略特区に海外から国内に回帰する企業を迎え入れる。国内志向企業にこそ税を優遇すればよい。安倍首相は政治資本を駆使して、スピーディーに成長政策を総動員すべきだ。(産経新聞特別記者・編集委員 田村秀男/SANKEI EXPRESS)