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普通だからこそ誤っているのかも 町田康 (1/4ページ)

2015.2.3 13:45

(町田康さん撮影)

(町田康さん撮影)【拡大】

  • 「なんでもない所をどう表現するかに、作家の蓄積した技術が試されると思う」と話す、作家の町田康さん=7月26日、東京都港区(瀧誠四郎撮影)
  • 「『苦海浄土』論_同態復讐法の彼方」(臼井隆一郎著/藤原書店、3456円、提供写真)

 【本の話をしよう】

 私は読み狂人。朝から晩まで読んで読んで読みまくった揚げ句の果ての果てに、読みに狂いて黄泉の兇刃に倒れたる者。そんな読み狂人の私は常人が怖い。

 なぜなら常人は狂人を絶対に許さず、いつも常人にシバキ倒されるからである。

 と言うと、読み狂人は完全にアウトサイダーであるが、そうでもないかもしれないと思うのは読み狂人は狂人ではあるが、それはあくまでも読みについての狂人であり、その他の部分においては常人であるからである。

 世の根本に狂い

 多くの人間が、これは許しがたい、と思うような非道には憤りを覚えるし、ルールを守らない人を見ると、狂人ながら、ルール守らんかいっ、と思い、そのことになんらの疑問も抱かなかった。ということは、普通の市民ということで、そういう意味で読み狂人は、日常常人ということになる。つまり、日常を日常常人として生き、本を読むときだけ読み狂人となっていたのである。

 なんてことを読み狂人が初めて考えたのは、臼井隆一郎の『「苦海浄土」論 同態復讐法の彼方』を読んだからである。

水俣の問題は母権の戦いなのである

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