【牧野直子の健康ごはん】
カブというと冬が旬のイメージですが、3~5月も出回ります。冬のかぶは甘味が増し、今の時期は軟らかいのが特徴です。カブは、根の部分の食物繊維はそれほど多くなく、火の通りが早くてすぐに軟らかくなります。咀嚼(そしゃく)力が弱く、消化能力が低い乳幼児や高齢者に向いている食材の一つです。
葉は根より食物繊維が多く、βカロテン、葉酸、ビタミンCなどのビタミン類や鉄、カルシウムが豊富な緑黄色野菜です。このパスタ1人分(50グラム)でコップ半分(100ミリリットル)の牛乳に含まれるカルシウムよりやや多い125ミリグラムが補えます。
しらす干しもカルシウム源になる食品です。植物性食品に含まれるカルシウムは吸収率があまりよくないので、吸収率を上げるのが、しらす干しに多く含まれるビタミンDです。
カブの葉に含まれるカルシウムの吸収を助けてくれる組み合わせです。このパスタで約230ミリグラムのカルシウムが補えますが、これは1日に取りたいカルシウム量のおよそ3分の1。