18世紀の町並みを再現した博物都市「コロニアル・ウィリアムバーグ」の目抜き通りにはコロニアル様式の建物が並び、英国旗のユニオンジャックが立てられていた=2014年11月27日、米バージニア州ウィリアムズバーグ(早坂洋祐撮影)【拡大】
今日では裁判所、鍛冶屋、印刷屋、靴屋、居酒屋など約500棟の建物が公開され、当時の服装をした出演者たちが300年前の生活を再現している。出演者たちが話す英語も英国なまりを使うという徹底ぶりだ。
ミズーリ州セントルイスから来たサム・アットさんは「子供たちにとって、この古い町並みはアメリカの歴史を知るのにとてもいいと思います」と話すように、アメリカ史になじみの薄い日本人にとっても、アメリカの初期を知る絶好の場所だ。
≪米国人の「心のふるさと」 人気観光地に≫
3億人が暮らすアメリカ。ニューヨークやシカゴなどの都市部では高層ビルや巨大な集合住宅が立ち並び、地方都市では庭付きの大きな邸宅が特徴の郊外型住宅が定番だ。しかし、サウスカロライナ州チャールストンでは、歴史を感じさせるコロニアル様式の建物や低層のビル街、パームツリーが植えられた石畳の道など古い町並みが残る。アメリカの歴史を伝えるその景観は米国人の「心のふるさと」とも呼ばれ、米国の旅行雑誌では人気投票で何度も1位に選ばれてきた。