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問われるのは「人間の不思議さ、面白さ」 深作健太、真田佑馬 舞台「TABU タブー -シーラッハ『禁忌』より-」 (1/3ページ)

2015.6.7 13:00

 ドイツの人気作家、フェルディナント・フォン・シーラッハによる新作ミステリーを舞台化した「TABU タブー -シーラッハ『禁忌』より-」が東京で公演中だ。若手写真家が誘拐殺人の疑いで逮捕され、法廷で意外な事実が明らかになっていく。欧州の貴族文化を背景に緑、赤、青の光の三原色が引きつける舞台。問われるのは「人間の不思議さ、面白さ」だと演出の深作健太(42)と主演の真田佑馬(22)は言う。

 「TABU」は2013年にドイツで出版され、日本では今年1月に翻訳「禁忌」(酒寄進一訳、東京創元社)が発売された。名家出身の若手写真家、ゼバスティアン(真田)が若い女性を誘拐したとして逮捕され、捜査官の強要で殺害を自供。恋人、ゾフィア(大空祐飛)ら周囲の証言をもとに、弁護士、ビーグラー(橋爪功)が法廷に立つ。果たして彼は有罪か無罪か。上演台本は木内宏昌。

 歴史の積み重ね背景に

 シーラッハは名門の家系に生まれ、刑事事件の弁護士としても活躍、その人生観が作品の土台となっている。橋爪はシーラッハのファンで複数の短編を朗読劇として公演。作品の魅力を「無駄のない文章の裏に熱いものがあり、深いところまで人間を掘り下げている」とみる。

難しいけれど魅力的

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