日本サッカー界と、そのファンにとって、最悪の週末といえたのではないか。
中国の武漢で開催中の東アジア杯。1日の土曜は、先のワールドカップ(W杯カナダ大会)で準優勝を飾ったばかりの日本女子代表「なでしこジャパン」が北朝鮮に2-4で大敗。翌2日の日曜は男子代表が同じ北朝鮮に1-2で逆転負けした。
なかでも深刻なのは、男子代表である。6月のW杯アジア2次予選でシンガポールを埼玉スタジアムに迎え、0-0で引き分けたばかり。この日も国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで大きく水をあける北朝鮮を相手に試合早々、先取点を挙げながら、後半、ずるずると逆転を許してしまった。
よほどショックだったのだろう。試合終了のホイッスルが鳴ると、ハリルホジッチはしばらく、自身の定位置であるベンチの左端に腰を下ろしたまま、動くことができなかった。
試合後もハリルホジッチの混乱は収まらなかった。かねて「大会前に言い訳はするが、試合後には言わない」と胸を張っていたはずだが、試合後会見では恨み節に終始した。