旅行ガイドで自己暗示
本を読みながら食事というのは、あまり行儀のよろしいものではないですが、私は目の前にあるのがわびしい感じの料理で、なおかつ他に誰も一緒にテーブルを囲まないときに、ついやってしまいます。
とはいえ、がっつり活字オンリーとなると、それもまた消化によろしくない感じがします。
なので、利用するのは海外旅行のガイドブックです。特にパスタやリゾットを食べるときに、ブルーガイドのイタリア版を手に取ります。これは定年退職した父が母と一緒にヨーロッパ旅行をした際に購入したもの。そこのイタリアの食事ページを眺めながら、自分で適当に作ったパスタを食べる。パスタ料理はプリモピアットのカテゴリーなのか、そうかじゃあこれは第一の皿、私は今イタリアのコース料理の第一の皿を食べているんだ…と自己暗示をかけつつ、そのページのさまざまな料理写真を眺めます。私自身は、イタリアどころかヨーロッパ自体どこにも行ったことはないし、今後も予定はないけれど、気分としてはイタリア旅行中です。案外、私の適当パスタもおいしく感じられるから不思議なものです。