【牧野直子の健康ごはん】
週に2回、コンブとかつお節でだしをとりますが、そのたびにコンブとかつお節が残ってしまいます。コンブは細く切って、しょうゆ、酒、みりんなどで煮てつくだ煮にしたり、食べやすく切って肉じゃがや筑前煮などの煮物に入れたりしますが、時々、作るのがコンブ巻きです。
わざわざコンブ巻きを作るためにコンブを戻すのは面倒ですが、だしをとったものを利用すれば、簡単にできますし、つくだ煮ではそんなにたくさんのコンブを食べられませんが、コンブ巻きならたっぷりコンブをいただけます。
コンブは海藻類の一つですが、海の緑黄色野菜とも言われ、βカロテンが多く含まれます。βカロテンは油脂と一緒にとることで吸収がよくなるので、適度に脂のある肉との組み合わせは好相性です。
また食物繊維も豊富です。特にぬるぬるした部分には水溶性食物繊維が多く、腸内で余分な脂質や塩分(ナトリウム)を抱き込んで、便として排泄(はいせつ)するため、血中のコレステロールや中性脂肪を増やしにくくしたり、血圧のコントロールに役立ちます。血糖の上昇も緩やかにする働きがあり、メタボや生活習慣病などの予防と改善に欠かせません。