変化の幅見せる
演技をめぐっては、ケイトという人物の多面性をしっかりと捉えることをウルフ監督と何度も申し合わせた。「物語の展開とともに、ケイトの姿や立場はみるみる変わり果てていきます。最初は健常者。結婚もしているので、夫との関係の中ではどんな女性だったのかも表現しなければなりません。次は病に侵されてしまったケイトです。さらにその後は、病気にでもならなければ絶対に出会わなかったであろうベックとの間で友情関係を育む一面が必要となります。そして最後はベックとの出会いを通して、自分らしさを出せるようになったケイトの姿でしょう。それらの変遷をきっちりと見せることが重要だと考えました」
スワンク自身も、育った環境も考え方もまるで違う、さながらケイトにとってのベックのような存在との出会いをいくつも経験し、それによって人間の幅を広げてもらったとは思っている。「この仕事をしていると、常に新しい方に会い、いろんな人間関係を持つことになります。業界でいえばクリエーティブな人が多いですね。私も、若い頃から世界を旅する機会に恵まれ、異なる文化に触れ、いろんな方に出会うことができました。旅で育まれた友情はたくさんありました。ただ、ケイトとベックの友情関係ほど深いものではないかもしれませんが…」。ほほ笑みを浮かべながら、スワンクは感謝の気持ちを表した。