サイトマップ RSS

時空超え響き合う人、美、真理 杉本博司「今昔三部作」「趣味と芸術-味占郷」 (2/6ページ)

2015.11.9 11:00

杉本博司「オリンピック雨林」(2012年)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi

杉本博司「オリンピック雨林」(2012年)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi【拡大】

  • 杉本博司「カリブ海、ジャマイカ」(1980年)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi
  • 「背筋解剖図」『筋肉解剖完全版』(1745~48年、ジャック・ゴーティエ・ダゴティから、小田原文化財団蔵、古瀬戸水注、鎌倉時代)=2014年3月12日(森山雅智さん提供)。(C)Hearst_Fujingaho
  • 杉本博司「テアトロ・デイ・ロッツィ、シエナ」(2014年、提供写真)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi
  • 「阿古陀形兜」鎌倉時代、「夏草」(2015年、須田悦弘)=2015年8月1日(杉本博司さん撮影、提供写真)

 中でもニューヨークの自然史博物館で撮影した「オリンピック雨林」は幅4メートル以上に及び、有史以前から茂ってきた樹林や、そこに住み着いているシカが実物のようなリアルさを持って迫ってくる。

 自身を世に知らしめたジオラマシリーズについて、杉本は展覧会の図録の中で、こう書いている。「時間が止められてしまったジオラマを、私のカメラでもう一度時間を止めてみる。殺された状態をもう一度殺す、というのは、もしかしたら生命の復活に繋がるのではないか」

 杉本のジオラマ写真は発表された当初、生きている動植物を写したものと錯覚された。杉本はこうも踏み込む。「虚像と見抜けない程の虚像、リアリティーとは本当の嘘なのかも知れない」

 しかし、翻って考えてみれば、「芸術」にとって、「ありのまま」を提示するだけでは、“美”や“真理”は伝えられない。自然界の美や真理を、リアリティーという「嘘」をたっぷり注ぎ込むことで、1枚の写真に閉じ込める。だから、その「嘘」こそが、作品を芸術たらしめているのは明らかだ。

先人の「心の痕跡」に浸る

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ