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時空超え響き合う人、美、真理 杉本博司「今昔三部作」「趣味と芸術-味占郷」 (3/6ページ)

2015.11.9 11:00

杉本博司「オリンピック雨林」(2012年)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi

杉本博司「オリンピック雨林」(2012年)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi【拡大】

  • 杉本博司「カリブ海、ジャマイカ」(1980年)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi
  • 「背筋解剖図」『筋肉解剖完全版』(1745~48年、ジャック・ゴーティエ・ダゴティから、小田原文化財団蔵、古瀬戸水注、鎌倉時代)=2014年3月12日(森山雅智さん提供)。(C)Hearst_Fujingaho
  • 杉本博司「テアトロ・デイ・ロッツィ、シエナ」(2014年、提供写真)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi
  • 「阿古陀形兜」鎌倉時代、「夏草」(2015年、須田悦弘)=2015年8月1日(杉本博司さん撮影、提供写真)

 多くの優れたカメラマンがそうであるように、杉本も美を発見し、写真に「定着」させる。違うのは、対象が「本物」ではないジオラマや、安っぽい装飾の劇場や、見慣れた海の風景であってもだということ。そこには鋭い審美眼つまり“目利き”が働いている。

 ジオラマを撮影するうちに杉本は、化石にも興味を持った。化石を、写真と同様に時間を止められる「前写真時間記録装置」と呼ぶ。化石を集めるようになり、「石になる前の生命へと想いを馳せる、そうした私の空想の楽しみが一つ増えた」とも書く。

 先人の「心の痕跡」に浸る

 しからば、もう一つの展覧会に登場する数々の骨董(こっとう)とは何だろう。“精神の化石”といえないだろうか。古美術品には時代の空気、作り手の美意識だけでなく、使い手の息づかい、生活の臭いまでが“記録”されている。いうまでもなく、骨董をめでることは、先人が残した“心の痕跡”に浸る楽しみだ。

リレーショナル・アート(関係性の芸術)

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