≪曲折の歴史 残ったのは素直な家族の姿≫
「家族は大切なもので、何でも話し合い、理解しあっている」と自然に話す。「家族の愛情や思いによって、自分は生かされていることを感じる、その素直な気持ちはどこからくるのか、心から知りたくなりました」
街のあちこちで進められている、高層ビルの建築ラッシュ。名物の大渋滞。首都テへランは政治、文化、経済の中心地だ。現金による取引が主流で、クレジットカードが使えない。かつて国王によって独裁的な政治が行われ、アメリカの援助を受け、西洋化と脱イスラム化が強行に押し進められていたイランでは、貧富の差が拡大していた。1979年2月、独裁政権が崩壊。ホメイニ師の指導のもと、イスラム共和制が敷かれた。イラン・イラク戦争が勃発、男性は戦地に赴き、女性たちが働いた。「物価も安いが、給料も安いので、家族のために女性が働くのはあたりまえで、抵抗はないそうです」。街には元気な女性たちが溢れていた。