10年後、100年後も、失ってはいけないもの。慈しんだり、助け合ったり、何かを共有したり、そういうことができる方が、人間らしく生きていける。「私たちは、あたりまえの事を、あたりまえにできなくなっているようです」。経済発展を経て、得たものも多く、失うものもたくさんあった。「変わってしまったのは、私たちの方なのかもしれません」(文:美術ライター・編集者 永峰美佳/撮影:俳優・クリエイター 井浦新(いうら・あらた)/SANKEI EXPRESS)
■いうら・あらた 1974年、東京都生まれ。代表作に第65回カンヌ国際映画祭招待作品「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(若松孝二監督)など。ヤン・ヨンヒ監督の「かぞくのくに」では第55回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。NHK「日曜美術館」の司会を担当し、2013年4月からは京都国立博物館の文化大使を務めるなど多彩な才能を発揮する。また、一般社団法人「匠文化機構」を立ち上げ、日本の伝統文化や職人の技を継承する活動も行う。近著は日本各地で撮影した写真集「日本遊行 美の逍遥」(発行・アプレ、発売・日本工業新聞社、1800円・税込み)。