出迎えてくれた社員たちにそう声をかけられ、私たちの天草の旅が始まった。
≪迫害の嵐、平和な日常…島を見守る「海の天主堂」≫
崎津は、小さな町だ。
民家が立ち並ぶ小路を進んでいくと、別次元の世界に入ったよう。歩いている私の横を、宅配便の軽四輪車両が遠慮がちにすり抜けていく。その先に教会が見えた。400年以上前にこの地にキリスト教が伝えられたときから、時間が止まってしまったような光景だ。「教会というと小高い丘とかに建つものが多いので、珍しいでしょう」
案内してくれた現地ボランティアガイドの森田哲雄さん(74)がいう。そのユニークな立地ゆえに「海の天主堂」とも呼ばれるそうだ。