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温かくユーモラス 鉄を知り尽くした技 「スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス」 (2/4ページ)

2015.12.14 10:00

フリオ・ゴンサレス「ダフネ」1937年ごろ。ブロンズ鋳造=2015年12月8日(提供写真)

フリオ・ゴンサレス「ダフネ」1937年ごろ。ブロンズ鋳造=2015年12月8日(提供写真)【拡大】

  • フリオ・ゴンサレス「叫ぶモンセラのマスク」1938~39年ごろ。ブロンズ鋳造=2015年12月8日(提供写真)
  • フリオ・ゴンサレス「叫ぶモンセラのマスク」1938~39年ごろ。ブロンズ鋳造(提供写真)

 ゴンサレスは、バルセロナの金工職人の家に生まれた。家業を手伝い技術を身につけたが、アントニオ・ガウディ(1852~1926年)やピカソと同じ芸術協会に所属し、画家を目指した。一家でパリに移り住んだのは1900年。アンデパンダン展、サロン・ドートンヌなどに出展するが、評価はされなかった。

 13年には宝飾・美術工芸品の店をラスパイユ大通りに開店し、金工の技を生かして家族を養っていたが、第一次大戦中は宝飾品が売れず、溶接工として食いつなぐことになる。

 ピカソに溶接技術を教え

 彫刻を作り始め、同年生まれでルーマニア出身のブランクーシ・コンスタンティン(1876~1957年)の制作を手伝ったこともあり、50代にしてようやく「彫刻家」の自覚が高まり、作品も認められるようになってくる。

 そんな1928年、ピカソから、詩人ギヨーム・アポリネール(1880~1918年)の記念碑を作るために「溶接の技術を教えてほしい」と頼まれ、教授した。

「モンセラ」「叫ぶモンセラのマスク」

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