【牧野直子の健康ごはん】
今回の牛肉とレンコンの和風ピリ辛炒めは、最近の料理教室で好評の一品です。好評のポイントの一つはレンコンの使い方。レンコンというと、キンピラや筑前煮、酢ばす(レンコンの甘酢漬け)などの定番料理にしか使われませんが、フライパン1つで短時間ででき、ボリュームのある主菜になるところがいいようです。
根菜は火が通りにくいというイメージがあるようですが、レンコンはそうでもありません。根菜の中ではでんぷん質が多いので、加熱するともっちりした食感にもなり、硬い歯応えが軟らかく感じられます。
また、今回はレンコンを薄めのいちょう切りにしているのも、早く火を通すポイントとなります。そのほか、レンコンはすりおろしてハンバーグや肉団子、つくねなどの肉だねに加えると、もちっとした仕上がりになります。
さらに、すりおろしたときに出る水分にもでんぷん質が溶け出ているので、汁やたれに加えると、とろみづけになります。栄養面では食物繊維やビタミンCが豊富です。