関西電力高浜原発の(手前から)3号機、4号機=2014年11月、福井県大飯郡高浜町(共同)【拡大】
これに対し、九州大の吉岡斉(ひとし)教授(科学技術史)は「規制委の新規制基準は全ての原発が合格できるような感覚でつくったもので不十分。拙速な決定には不満を感じる」と批判。その上で「裁判所は、以前は行政や電力会社を追認するような判断が多かったが、福島第1原発事故以後、行政の言いなりでは深刻な事故が起きうると身にしみたのか、さまざまな判断が出るようになっている。今後は、今回と違う決定が出る可能性は十分ありうる」と指摘した。(SANKEI EXPRESS)
■高浜原発3、4号機 関西電力が福井県高浜町に所有する原発。いずれも加圧水型軽水炉(PWR)で、出力はともに87万キロワット。1985年に営業運転を開始した。避難計画の策定が必要な半径30キロ圏には京都府や滋賀県の一部も含まれる。福井地裁は4月、原子力規制委員会の新規制基準は合理性に欠けるとして2基の再稼働を認めない仮処分決定を出した。