【KEY BOOK】「新星座巡礼」(野尻抱影著/中公文庫、741円)
ぼくの高校の東洋史の先生は大崎正次さんといって、野尻抱影翁の弟子筋だった。翁が東洋の星座を調べたいときは大崎先生が大いに手助けをした。その成果は『星と東西民族』『星と東方美術』などにも結実している。星の仲間はみんなつながっている。みんなが星座の巡礼をしているからだ。星は人知では見えない。季節の巡りや天候によるシーイングで決まる。結局はみんな一緒に見るわけなのだ。本書は実はぼくが解説をした。少し仲間入りをしたのだ。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。工作舎時代に編集を手がけた本に、野尻抱影著『大泥棒紳士館』がある。近代ロンドンで活躍した義賊たちの物語に加え、泥棒に関する年表や名言集、小辞典を収めている。新装版が工作舎より刊行中。最新の千夜千冊は1596夜「死ぬまで編集者気分」(http://1000ya.isis.ne.jp/)