今月初め、ロシアの空爆による支援を受けたアサド政府軍が反政府勢力から奪還したホムスでは、アサド大統領の肖像が掲げられ、街には平静が戻ったかのようだ。ホムスは「アサド・ツアーズ」の目玉になるとみられている=2015年12月8日、シリア(AP)【拡大】
ロシアの旅行会社が5年近く内戦が続くシリアへの「観光ツアー」を企画した。その名も、9月からシリアでの空爆を始めたロシアが強力に支援するバッシャール・アサド大統領(50)にちなんで「アサド・ツアーズ」。内戦の「前線」見学も盛り込まれているという。「クレージー・ツアー」と皮肉る声も上がっているが、旅行会社は大まじめで、ロシアの空爆開始によって戦闘の潮目が完全に変わり、アサド政権側が優勢に立っている状況を象徴しているともいえそうだ。
英紙デーリー・メールや米CNNなどによると、ツアーを企画したのはモスクワの「メガポリス」社。モスクワから空路でレバノンのベイルートに行き、チャーター車やバスで陸路、シリアに入るという。日程は4、5日間で、費用は約1500ドル(約18万円)。航空便、宿泊、食事や引率ガイドの費用も含まれているが、生命保険料などは別途、任意で必要だ。開始は来年の予定で、「アサド・ツアーズ」というブランド名もロシア政府に商標登録申請をしたという。