サイトマップ RSS

米欧、イラン制裁解除 「核制限」をIAEA確認 サウジに衝撃 中東覇権争い本格化 (4/5ページ)

2016.1.18 08:40

国際原子力機関(IAEA)本部に到着した(左から)イランのザリフ外相、天野之弥(ゆきや)IAEA事務局長、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表=2016年1月16日、オーストリア・首都ウィーン(AP)

国際原子力機関(IAEA)本部に到着した(左から)イランのザリフ外相、天野之弥(ゆきや)IAEA事務局長、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表=2016年1月16日、オーストリア・首都ウィーン(AP)【拡大】

 米国家安全保障会議(NSC)のスティーブンソン元中東北アフリカ担当部長らは最近の論文で、シェールオイルの出現で中東への原油依存から解放された米国にとって「サウジの戦略的重要性は低下」しており、むしろ「核合意を利用してイランとの関係改善」に向かうべきだとオバマ政権の立場を代弁した。

 サウジには受け入れがたい論理だ。トルキ元駐米大使の側近、ジャマル・ハショコジ氏は、制裁解除を「地域の緊張を悪化させる大失敗」と指摘。今後の中東外交は「イランの覇権を食い止める」戦いになると断言した。

 サウジが今月、国際社会の要請を無視してシーア派指導者、ニムル師を処刑し、イランとの断交に踏み切ったのも、イランの勢力伸長への「恐怖」が原因と指摘される。

 米国との緊張緩和と制裁解除で「イランの立場が強化される恐怖」がサウジの強硬姿勢の根底にあり、今後もこうした「冷戦」が続く-。米「戦略外交研究センター」のモハセン・ミラニ上級部長はそう分析する。

イラン核問題とは

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ