グーグルが米サンフランシスコ湾上で極秘に建設している巨大な4階建ての建造物。関係者以外近づけない厳重警戒ぶりで、グーグルは「人々が新技術を双方向で学べるスペースに使う」とコメントしたが、地元市民から不安な声が出ている(AP)【拡大】
対立が深まったきっかけは、グーグルが社員の通勤用に走らせている32台の無料シャトルバスです。高級取りのエリートで知られる彼らは、それだけでやっかみの対象なのですが、全米最悪の交通渋滞で知られるサンフランシスコ近郊で、みんながイライラしながらマイカー通勤を余儀なくされるなか、毎朝楽しそうにこのバスで通勤する彼らの姿に地域住民のやっかみが、ついに大爆発。
この通勤バスに対する抗議運動が起きただけでなく「こいつらのせいで不動産価格が暴騰して、普通の人が住めなくなっている」との声まで出る始末。識者からは、このまま不動産価格の暴騰が続けば街の有り様が激変するとの懸念も出始めているといいます。
「(グーグルの)シャトルバスは目に見える経済的不平等なので、(他の地域住民が)フラストレーションを発散するための便利な存在となっている」
サンフランシスコのベイエリア(湾岸地域)都市政策機構(SPUR)のガブリエル・メトカーフ常任理事は、昨年12月12日付米CNNテレビ(電子版)に対し、グーグルの無料シャトルバスを巡る昨今の住民対立問題をこう評しました。